【トイレ】床の高さを上げる、便器を外して再設置の段差解消
たかが20㎝の貴重な接近=
トイレの段差を無くす「段差解消工事」はバリアフリー住宅改修の中で、ごく一般的に行われています。今回は車いすでできるだけ便器まで近づいて便座へ移乗できるように、前輪をトイレに乗り入れるため段差解消が必要でした。
この「前輪を乗り入れられる」という二十センチほどの違いが、身体状況によっては転倒や座り込みのリスクを大きく減らします。便座に向かって1歩あるく必要があるのか、方向転換だけで済むのか…。
また生理現象である排泄は「もう我慢できない」という場合もあるので、動作に余裕がないという状況が起こります。スムーズに出入りできるかはとても大切です。
便器を外して床のかさ上げ工事をする
廊下からトイレへ一歩降りる形で段差があるご自宅。この低いトイレ床を全面底上げすることで段差を解消します。といっても規模が大きく難しいと思われがちなこの工事、割と簡単です。簡単に箇条書きをしてみました。
1.既存の便器は再使用をするため一度外します。
2.床下地を組み、トイレ側の床の高さを上げることで段差解消をします。
3.床を再構築します。表面はクッションフロア(CF)仕上げ。
4.あとは便器を戻します。
ちなみにクッションフロア(CF)は表面がビニール素材でできているため耐水性に優れ、汚れも付きにくく落としやすいので手入れが簡単なため、水廻りで多く使用されています。
事前の注意点として、床高が上がる事で頭がぶつかる物がないか等ももちろん、確認をしてます。今回の改修も仕上げ良好、とても喜んで頂きました。段差が無くなり、車いすでトイレへ移動するのがスム-ズになりました。
高住研キヨタ.